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愛知県の中小企業デジタル化・DX促進補助金 申請の歩き方【製造業向け・2026年版】

国のデジタル化・AI導入補助金は有名ですが、愛知県の中小企業には、県独自の「中小企業デジタル化・DX促進補助金」というもう一つの選択肢があります。国の制度より柔軟で、知られていない分だけ狙い目です。

※ 2026年7月16日更新。令和8年度の公募は2026年3月6日〜5月12日で締切済みです。採択事業が2026年7月14日に決定しました(採択一覧PDFが愛知県公式ページで公開済み)。採択された企業には交付決定通知がメールで届いています。通知を受け次第、速やかに導入計画の最終確認と発注手続きを進めてください。発注・構築・検収・実績報告をすべて2026年12月31日までに完了させる必要があります。今期から新たに検討する場合は、2026年7月21日(第3次)・8月25日(第4次)を締切とするデジタル化・AI導入補助金(国の制度)が次の選択肢です。次年度(令和9年度)の愛知県補助金の公募は例年3〜5月頃の見込みですが、公募時期・要件は変わるため、申請前に必ず公式サイト (dx-hojo.aibsc.jp)でご確認ください。

2026年度公募の概要

項目内容
正式名称令和8年度 中小企業デジタル化・DX促進補助金
補助率66%(3分の2)
補助上限200万円
2026年度公募期間2026年3月6日〜5月12日(受付終了)。次回公募は未定のため公式サイトで要確認
申請要件「あいち産業DX推進コンソーシアム」への加入が必要(未加入の場合は先に加入手続きを)
採択発表2026年7月14日決定済み(採択一覧PDFが愛知県公式ページで公開済み)。採択企業には交付決定通知がメールで届いています

2025年度までの「DX支援補助金」から名称が「DX促進補助金」に変わっています。補助率は以前の「中小1/2、小規模2/3」から一律66%に整理されました。制度の骨格(コンサル費・システム改修も対象)は引き続いています。

この補助金の何が「使いやすい」のか

  • 補助率66%(上限200万円) — 国のデジタル化・AI導入補助金(中小1/2)より補助率が高い
  • コンサルティング費用も対象になり得る — 国の制度はツール導入費が中心。県の制度は専門家への依頼費や既存システムの改修費もカバーし得る設計で、オーダーメイドのAI実装と相性がいい
  • ベンダーの事業者登録が不要 — 国のデジタル化・AI導入補助金は登録ベンダーのツールしか対象になりませんが、県の制度は自社申請型。開発パートナーを自由に選べます
  • 競争相手が県内に限られる — 全国区の国の補助金より、採択の競争環境が穏やか
  • 申請要件: 「あいち産業DX推進コンソーシアム」への加入が必要 — 国の制度にはないこの要件が盲点。コンソーシアムへの加入自体は無料で可能なため、早めに確認・手続きを済ませておくことが重要です

補助対象は3区分に整理されている

令和8年度の本制度は、支援内容が区分A・B・Cに整理されており、自社の課題のステージに合わせて選択できます。

区分内容製造業での使い方例
区分A業務プロセスの可視化・課題認識・デジタル化計画策定などのコンサルティング支援「どの業務を自動化すべきか」の現状診断・計画立案
区分B生産性向上・省力化を目的としたデジタルツールの導入見積もりAI、検査記録デジタル化ツールの導入
区分C既存システムの改修または新規システムの構築基幹系との連携、オーダーメイドのAI実装

区分Aのコンサルティング費が対象になる点が、国のデジタル化・AI導入補助金との最大の違いです。「まず何をデジタル化すべきか整理したい」という段階からでも活用できます。

製造業での使いどころ

愛知県の中小製造業 (Tier2・Tier3の部品メーカー、樹脂・金属加工、治具・金型) で相性のいい使い方はこのあたりです。

テーマ内容例
見積もりのAI化過去見積もり検索 + AI下書きで当日回答体制に (詳細記事)
検査記録・日報のデジタル化紙の検査表をスマホ撮影→AI自動集計に置き換え
在庫管理の自動化Excel在庫の転記作業をAI記帳に (詳細記事)
技能継承のナレッジ化熟練工インタビューをAIで検索可能な社内ナレッジに (詳細記事)

申請の流れ (概要)

  • 0. あいち産業DX推進コンソーシアムに加入 (未加入なら先に手続き)
  • 1. 公募開始を確認 (公式サイトで随時告知)
  • 2. 事業計画書の作成 — 現状の課題を数字で、導入後の効果を試算で書く
  • 3. 見積書の取得 — 依頼先からの見積もりを添付
  • 4. 申請 → 採択 → 交付決定後に契約・発注 (フライング発注は対象外)
  • 5. 実施 → 実績報告 → 補助金入金

注意点は国の補助金と同じで、交付決定前に契約・発注したものは1円も出ません。スケジュールは逆算で組んでください。

採択される計画書の書き方のコツ

審査側が見たいのは「デジタル化したい」という意欲ではなく、投資対効果の根拠です。製造業なら次の構成が書きやすく、伝わります。

  • 現状: 「検査記録の転記に月20時間、入力ミスによる手戻りが月◯件」
  • 手段: 「スマホ撮影→AI読み取り→自動集計の仕組みを導入」
  • 効果: 「転記時間ゼロ、年間◯◯万円の人件費相当を削減、検査データの即日共有で顧客対応も改善」

数字の精度は完璧でなくて構いません。「1ヶ月測ってみた実数」が一番強い根拠になります。

国の補助金との使い分け

パッケージ型のITツールを入れるなら国のデジタル化・AI導入補助金、オーダーメイドの実装やコンサル込みの伴走支援なら県の本制度(DX促進補助金)、設備投資と一体の大型案件ならものづくり補助金 — というのが大まかな使い分けです。迷ったら両方の公募要領を見比べる前に、まず「自社が何をやりたいか」を1業務に絞るのが先です。

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